人形姫完全版解説。




と、言うことでちょっとしたネタバレ裏話をば。

 

■人形姫■


ええと『あまいろ』を持っていないひと向けに出した本なので『あまいろ』の解説と話がかぶってる場合がありますがご了承を。

最初この話だけを本にするなんて考えてなかったんですが(そもそも『あまいろ』を出すきっかけになった話がこれなんだから、もし出すつもりでいたなら最初からこれ一本で出してた)。
・・・・・思いのほか反響があった。(笑)
ガウリナコ、というカップリングが世間様的にはどーなのかがわかってないし、そもそもどろどろしてるし(確かね、『牡丹と薔薇』見てた頃だったの話思いついたの)。
これだけじゃまず誰も見向きもしないだろう!と思ってあえて短編集のひとつとしたんですがねー。

当時島野理緒氏とガウリナコ企画やってたときのトークで、リナコはガウリイが望むならその通りの人間になりたがりそうだけど、リナは微妙だなあとか言って、だったら書いてみてーと言われたのが始まり。
当時は全然気づかず『あまいろ』で書いてたんですが、リナコの位置関係が『あまいろ』でいろんなリナコ書いているうちに気づいて、固まってきたのと。
手作りのコピー本という製造上、そんなに多く刷ってはなかったので(といっても確か40部)補完して出しなおしてもいいかなー、と。
やられた!!と反響あったのも強いけれどね。

『あまいろ』内の話でも書いたとおりかないろの中のガウリナコを書くときのリナコは、ガウリナの娘でありたいみたいです。
というかリナの娘でいたいんだと思う。妹でなく。で、娘として絶対的にガウリイに父親として愛されたいんだなあと。

初期、まだそれが思考として固まってない時点では、エンディング、ガウリナコキスして(しかもこの場合ガウリイから・爆)別れてもいいかなとか思ったんですが(うわー)やめました。(爆)
エンディングはわりと『あまいろ』時から頭にあったのです。そしてこの話のイメージソングは林原めぐみ『GO IT ALONE』です。
(coccoを思い浮かべてくださった人もいるみたいなんだけど、そう言ってカラオケで歌うとみんな納得する)
この話で『鬼畜よりある意味ひどいガウリイ書く人間』と認識されてしまいました。(爆)

今回『リナコが出てるんでカップリングは関係なく買いました』な人もいたようで!(カラリス売り子部証言)
ええととりあえず書いた本人ゼルリナコ本命なんで誤解しないように。(笑)リナコ大好きで、幸せになって欲しいと思ってます。思ってますよ?(疑・・・・)
思っているゆえにあのラスト。そしてリナコよりリナを愛しているのであのラスト。
もしリナに愛情なかったら逆verとして、リナを神聖化するあまり、愛してるけどリナには手が出せないガウリイ。そしてそれを見て、あたしならいくら壊しても大丈夫よ?リナじゃないんだからと誘うリナコ、(そしてそれに乗るガウリイ)で昼ドラ突入でもよかった気がする(ちょっと待て)。
一生懸命大人の振りした人形姫。どっちにしろガウリイひどい(爆)

仕事で本扱ってて、見返しつけたらかっこいいなあと『あまいろ』イベント版時のたましきシリーズをうけついで、たましきさしこを使いました。
本当は縦線になるようにしたかったんだけどね。(雨っぽく)紙の断ち切り方が。でも横殴りの雨っぽくてこれでもいいかなと思いそのまま。
表紙はきらびきと里紙で悩みまくって結局両パターン作りました。きらびきverはきらきらしてて、里紙verはしっとりとしててそれぞれ別の理由でお気に入り。

本の中で一切トーク部分入れなかったのはページ数の問題ではなく効果だと思ってください(笑)いれたくなかった。

間間に入る詩が痛さ倍増で仕方ないとの言葉もいただきました(ちなみに一部『あまいろ』掲載時のものを引用アレンジ)。
詩に関してはほぼ一発勝負で、人形姫読み返して、がっと書いて、続き読んで、がっと書いて、と、まさしく思いつくまま書いた感じです。
現在となっては何を思って当時この言葉たちを選んだのか自分でもわかりません(ワーオ)。
でもいろんな意味で書き方とか中身がかないろらしすぎ。吟遊詩人ですから!!(爆)

3冊中装丁・レイアウトに多分最も気を使った時間が長い本。一冊作るのに30分はかかります(爆)
親に『採算取れないだろそれ』と散々言われました(爆)コピー本はばりばり赤字ですよ!!(笑)長く続けられませんよ!(笑)
でももし機会あったら気合はいったコピー本また出せたらいいね。(なんか人事)