『時間泥棒』、裏解説。



 

■時間泥棒■


毎度おなじみゼルリナコピーでお送りいたしました。
いや、最初は「ゼルリナコピーで年齢指定ありえろあり。しかも逃げリナコピー追いゼルを書くんだ!!」といきまいていたはずなんですが、締め切りぎりぎりにサークル受付に申し込んだ為にイベントにでられるのかもわからず、なんか来年五月でもいいんじゃないの、ゆっくり話練ろう・・・と、参加通知が出るまでのんびりし過ぎまして(爆)
受かったら書かなきゃ駄目じゃん、と急いで書き出したらいつものゼルリナコだったという。
まあそれでもいつものかないろのゼルリナコの中ではいちゃいちゃしたかな。

基本的にかないろゼルリナコは『似たもの同士。わりと生真面目。自分に自信があんまりもてない分相手を思いやる』が昔から変わらないのですが、今回書いてて気づいたのは、多分リナコが、あたしのイメージする、『レゾを慕っていた頃の一途で無邪気な少年ゼル』と一致していること(爆)。
で、それをゼルは気づいている。気づいていて過去の自分を救うように、今の自分のようにならないようにリナコを愛でる。そんな感じみたいです。かないろにとってのゼル→リナコ論。
要するにそれだけゼルはレゾ大好きだったと(爆)
リナコはリナコでそんな彼に気づいていて、自分を愛でることで彼が救われるのならあたしも救われる、って感じで愛しくて仕方ない。そういう関係みたいです。

本人がいうようにそれが恋愛かっていうと多分賛否分かれるし、共依存とも捉えられるかもしれないんですが、本人達はそれも十分熟知してるからむやみに相手に甘えようとはしない。
そんな感じです。自覚してることってでかいと思うんだ。
そして自覚してること、それに考えてしまうことが恋愛かどうかの答えでもあると思う。本当にお互いをエゴの材料にしてるだけなら罪悪感もなにもなくそもそも考えないことだと思うので。
今度そういう本をもう一冊出したいです。客観的に書きたいからリナ視点かなー。あえて。

あと、むしろこの話ガウリナ側が気になるんだけど身内に言われて目からウロコでした。考えてなかった・・・それこそそれもふまえて書くことを検討しております。

SFCのリナは時間をいろいろ奪われてるしな。ガウリイもだけど。
ただガウリナは、かないろの中で相手を簡単に許容する分理解には乏しいカップルなので(ゼルリナコは理解できる分簡単には許容しない)また捉え方とかいろんなものは違ってくるかと。

賭けチェスを浮気として喧嘩になる部分がシーン的には今回一番書きたかったんですが、最初情報屋完全に女性で考えてたのに女装男子になったのはけしてBL好きの方へのサービスではありません(爆)
いや、最初の案は相手がキメラマニアで研究材料にされそうになったとかだったと思ったんですがゼルが不憫だったからこの形に。まあどっちでもリナコと読む側にあらぬ疑いをかけられて不憫ですが。

『SFC←』でもゼルリナコの日常旅模様は書いてたんですが、今回はよりゼルリナコがというかリナコがどういう役割でゼルの側にいるのかが書けて、満足です。
ゼルアメと違うのは、アメリアは国を抱えているから彼が帰る場所を用意して待っているイメージじゃないかなと思うのだけど、ゼルリナコはゼルから離れず、ずっと彼の横に寄り添え支えられるのが強みだと思う。
こういう二人であって欲しいなあと思って書きました。

『時間泥棒』のタイトルとテーマは、近年のかないろよりみは時間に関する話ばかり書いているということ、スレイヤーズ世界に時計がなく正確な時間把握はできないこと、つまりは人の感覚で時間が動いてることから思いつきました。けしてかないろがどうぶつの森に時間泥棒されてることからとかではないのだよ(爆)
はっきりしてない部分だからこそ書きたくなった。時間ものに入るのかな。時間ものと言ったらかないろって言われたら嬉しいくらいこの手の話が大好きです。