そんなわけで『Our Vital One』裏話でーす。今期アニメネタばれが嫌な人注意(買った人の中にいたら申し訳ないがいるかしら)。
五月に本を出すならばアニメ本にしよう、はRevolution放映時から思ってました。というかRevolutionの七話の、リナ三つ編み!みーつーあーみー!!このネタ書きたい!と思ったのがきっかけ。な、はずなのにその内容に一切触れてない話ができあがってる事実(爆)
じゃあ何故実際書いたような話になったかというと、2008年冬に『Ouroboros.-SFC-』を一年がかりでやっとこさ書きあげて、短編の『Turquoise Blue』のネタ(タイミング的に新装版15巻ネタしかないと思った)考えてるとき気づいてしまったのですよ。
アメリアをかないろよりみはずっと書いてない・・・・!!!(愕然)
まあネタばれ的ですが3月の新刊二つにはほとんど出てこないわけですよ。アメリア好きなのに!なんてこったい!と思ってた時にとある打ち上げで小澤地衣さんが「(よく表紙描く相手である島野理緒氏が)スレイヤーズ本最近作らないからスレイ絵を描く機会が無い、アメリア描きたいなあ」と言っていて。
これだ!と脳内で叫び提案。
今回のアニメのアメリアって熱血度より姫度が上がったというかメンバー内で一番落ち着いて周りを見ているような気がしたのです。原作のドライにも近いんだけどまた違って。
アメリア視点でアニメ本描くとしたらどうかなってことで「アメリア表紙の本を作りたい」と言うとこころよく了承してくれたのでした。
で、その後に入ってくるくる『evolution-R』情報。
え、ガウリイが魚人と浮気!?とか。ゼル裏切り!?とか(これはコミック版の方だったみたいで。なくて残念)
特に4話が見た人のブログとかものすごいことになっていて、きけばきくほど気になるぞーと思い、どうやら『リナファンからしたらリナが可愛かったからOKだが、ガウリイファンにとってはきつすぎる』ことがわかり、じゃあガウリイフォローをしよっかなーと聞いてもリナファンで平気だったかないろ思う(爆)
そして全部アメリア視点で語るより、それならリナにも半分語らせようと思ってしまった所詮リナ好き。
リナとアメリアの本にしようとここで決定。
で、その頃ちょうど小澤地衣さん家にお泊りしていたこともあって、そういうとあっさり本の表紙原型になった原画を描いてくれる。
おおお可愛いな!というところでペン入れと着色を、一緒に泊まりに来ていたかわさんがやると言ってくれバトンタッチ。
その結果があの本の表紙です。ほわほわした着色からほわほわした紙の表紙がよかろうと探してハンマートーンを選び。
そしてその表紙絵から、あまり殺伐とした話にならないようにしようとか、タイトルも黒くないのにしようとか物語を練りこみ書き出し。そう、文章書きが今回一番最後の工程だったわけです。はっきり言ってかないろよりみ初。
今までの本は誰かと協力して作る時必ず一番最初に自分のを完成させて他に見せて微調整を加えたりまかせたり、という状態だったので。リレーでいつも一番走者がアンカーですよ。プレッシャーの重さをはじめて知りました(爆)み、みんなすごいないままでありがとう・・・・!!
先に走りたかったのだけど何しろ三月の本に掛かりきりでだめだったんだよね。
でもおかげで、最初は暗い話になるんじゃとおもったんですがなかなかほのぼのった話になったんじゃないかなーと思います。絵の力すごい。ゼルアメ書こうと思ったとき、地衣さんが昔描いたゼルアメ本の印象が頭から抜けなかったし。でもどこか鈴木真仁ちゃんが喋ってるのを意識して。ガウリイが何考えてるかわかんないクラゲなのも意識して(クラゲ、って評価実はかないろ文章で初めて書いたよ。原作はあんまり言わないし)。
タイトルが何故『Runic Love』から『Our Vital One』に変わったのか。
というかこの二つの単語共通点あるの?とお思いでしょうが答えは本の中にあります。
Revolution=evolution-Rであるようにアナグラムなのです。
そのタイトルの変移と、RevolutionのEDでめぐさんがドラスレ詠唱逆再生をしているので、そういった言葉遊びがしたかったのです。
ただ『Revolution』でアナグラムソフトにかけてもいい言葉が出てこなくて(壷を抱えて走るとかそんな意味の単語が出てきた時は笑ったけど)。で、英語じゃなくてフランス語とかイタリア語とかそんなのまで検討したのです。
『Runic
Love』はポルトガル語のRevolutionをシャッフルした言葉です。ルーン文字で描かれた未知なる恋みたいなそんな訳がでてきて、これかなーと思ったんですが、なんだかLoveって単語をタイトルに使うのがかないろの中で気恥ずかしくて(爆)悩んでたのでした。えーだってるーにっくらぶ在庫ありまーすとか言うの?ええ?って(爆)
別言語に逃げるんじゃなくて、つぎたしたらどうかなーと『a revolution』で再度アナグラムソフトにかけたら出てきたのが今回の単語だったわけです。
『Our
Vital One』。私たちのかけがえのないもの、ってジャストフィットじゃん!!と即採用。
故に英文としてはちょっとおかしいのかもしれないんだけど(単語で検索してるから)まあ大目に見てください。
ちなみに『Our
Vital One』と一緒に別単語で『私たちのビオラを直そう』みたいな意味のも出てきて笑いました(爆)ビオラ出てくる話にするべきか思ったよ!(思うな)
アニメ本ということで雰囲気やっぱり違うね、と身内には読んだ後言われました。特にアメリア。
リナも少し意識したんだけどね。アニメ版と原作の違いは文に書いたとおりで、『リナが一番実のところという部分を知らないこと』かなあと。
リナは巻き込み型暴れん坊という印象が強いみたいなんですがすぺしゃるならともかく(すぺしゃるでもちょっと違うけど)かないろの中のリナは、基本巻き込まれ型だし、『大事な人であればあるほど巻き込めないし頼ることが容易にできない』子なんです。それは信用してないからではなく、守りたいとかそういう想いからなんだと思う。(NEXTの冥王の神殿に行くリナは珠玉でした)
アニメでも原作でも変わらないんだけど、アニメのほうが『正義の仲良し四人組』としての結束が固いので仲間内でその度合いが強いんじゃないかなあと。そして、他のメンバーはそんなリナであることを知っているんじゃないかなあと。かないろ的ドリームかも。
4人仲良し本でもあることをアメリアが語ってくれました(笑)
あとリナがまだ『友人を手にかける』悲しみを知らないとか、乙女度高めとかもあるかな。
あ、リナパートの、ガウリイに似た男に動揺は一度やってみたかったネタです。どこをどう似れば動揺するのか、は島野理緒嬢にアドバイスいただきましたありがとう。
書いてる最中で迎えて、見せてもらったEvolution-Rの最終話はよかったと思います。最後にそのネタのSSというか言葉の切れ端が書けてそこに持っていけてよかった。
かないろよりみは原作文章書くし、好きなのは第二部ー!!といってやまないですが元々スレイヤーズを知ったきっかけはアニメの人です。しかも無印アメリア初登場回から。
実はそのことでコンプレックスというかもやもやしたものをずっと抱えてたのに先日気づきました。周りにそのパターンの人って意外と少ないんですよスレイヤーズの付き合いの人に。原作のみ!て人が多くて。
原作が好き!てところで話は一致するはずなのに生まれが違うのでどっかずれてしまうことが多くて(たとえばアメリアは真仁ちゃんで入ったから彼女以外の声とか想像したことないけどそうでないとか。否定的なものじゃなくて単純な認識の違いというか)。
中間といえば聞こえはいいけど、どっちにも所属できないなあ、みたいな。自分の位置が定まらないことに迷いがあったのでアニメ復活も最初は喜べなかったのです素直には。その位置を確認しなければいけないわけなので。
でも今回の話を書いたことで落ち着いた気がします。中間だからこそ書ける、見えるものもあるはずだなと。
そもそもがSFC好きってことでみんなとジャンル違うじゃん!ってことに気づいたのもあります(爆)
アニメ、ムラはあったし波激しかったけどやってみてよかったと思う。それまで発見できなかった萌えとか見つけるきっかけをいろいろくれました。
・・・・・・第二部はやらなくていいけど!(爆死)またやっちゃったら位置変わるのかなあ。どうかなあ。
その時はまたそういう本を作るのかもしれません(笑)そんなアニメ本に協力してくれたイラストレーター二人(しかもアニメ見てないはず)に本当感謝!